根管治療は、直視できない根管(歯の根)と骨内の根尖にできた病変にアプローチするため、解剖学的な根の形態を把握することが第一となります。しかし、根管の形態は、複雑に分岐していたり、彎曲していたりすることも多く、難治性の根尖(歯の根の先)病変や病巣を治療するにあたり、従来のⅩ線写真よりも病変の場所を確実に診断することができるCT撮影がとても有効となります。病状の原因となる根管を特定できれば、治療の効率化を図れる、まして病変の改善による骨の再生を評価することができる手段となります。当院が手掛ける精密根管治療は、感染した因子をしっかり除去するだけではなく、精密な充填(根充)、破折しにくい精度の高い土台(コア)にこだわり、歯の保存につながる治療を常に心がけています。
歯科用デンタル写真
1年以上前に前歯をぶつけたが、従来のレントゲンでは判明できず、治療されずに放置されていたケース。当院に転院された際、二次元レントゲン写真をとるが、はっきりとした根尖病巣は見つけられない。
CT撮影で精密検査をした画像
根尖病巣がはっきりと映し出され、骨を突き破るくらいの大きな病巣(膿疱)を発見することができ、根管治療を行うことができました。