“睡眠時無呼吸症”とは、気道の閉塞などが原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。症状は激しいいびきや起床時の頭痛、日中の眠気、倦怠感などがあります。
また高血圧や脳卒中、心筋梗塞などの循環器疾患や、糖尿病などの合併症を引き起こすこともあります。
当院では、いびきや睡眠時無呼吸症でお悩みの方に、マウスピースによる治療を行っております。
睡眠時無呼吸症候群による悪影響
本来、睡眠は日中に活動した脳と身体を十分に休息させるためのものです。
しかし睡眠時無呼吸症により、睡眠中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の酸素が減っていってしまうのです。するとその酸素不足を補おうとするために、身体は心拍数を上げます。寝ている本人に自覚がなくても、脳や身体には大きな負担がかかってしまいます。
脳にも身体にも負担がかかり、睡眠中も断続的に覚醒した状態になるので、休息を取れていることにはならないのです。
その結果、日中の強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされ、日々の様々な活動に悪影響を及ぼすようになります。
このような症状はございませんか?
こんな人が危ない!睡眠時無呼吸症になりやすい人
- ・ あごが小さい方、歯並びが悪い方
- ・ 太り気味で暴飲暴食をしてしまう
- ・ お酒が好き、寝る前にお酒を飲むことが多い
- ・ 高血圧・糖尿病・高脂血症・脳梗塞などにかかったことがある
年齢
30~60代のちょうど働き盛りにあたる年代が最も注意が必要です。
生活習慣病を発症したり、体型が変化しやすい年代でもあります。年齢を重ねるごとに、喉や首周りの筋力が衰えることも発症のリスクを重ねる原因のひとつです。
20歳前後のご自身を思い出し、その頃よりも10キロ以上太ってしまったという場合は、首・喉まわりの脂肪が増えて気道を狭くしている可能性があるため注意が必要です。
男性に多いことが特徴の睡眠時無呼吸症ですが、更年期移行には女性の発症率も高まります。
代表的な症状の「いびき」も、加齢とともにその頻度が高まっていくのです。
その理由の一つとして挙げられるが、閉経後のホルモンバランスの変化です。閉経後では閉経前と比べ、発症率がおよそ3倍になるというデータも報告されているため、女性は閉経後には特に注意が必要です。
また、睡眠時無呼吸症は、男性に多い病気です。
男性に多い理由の一つとして、男性特有の脂肪の付き方や体型が関係していると考えられます。男性は、女性と比べて上半身に脂肪がつきやすいことが特徴で、特に頚部への脂肪の分布割合が高い傾向にあります。
男性は特に普段の生活習慣に注意するようにし、気になる症状がある場合にはお早めにご相談ください。
ただし、女性も年代によっては発症率が上昇するため注意が必要です。